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2004年 04月 20日
”地球のマグマが・・・”
雑誌「Newton」編集長の竹内均さんが死去
地球物理学の権威、竹内均氏が死去

> 科学雑誌「Newton」編集長で東大名誉教授の竹内均(たけうち・ひとし)さんが20日、心不全のため東京都内の病院で亡くなった。83歳だった。

 最近お見かけしないと思ったら・・・・さすがにもう83歳でしたか。 この方のおかげで、プレートテクトニクス(大陸移動)や、火山噴火や地震発生のしくみがわかった一般の日本人はかなり多いんじゃないかな。 一時期はNHK教育の講座もやっていましたし、NHKで地震等関連の番組があればよく出ていて独特なやさしそうなしゃべり方で説明されていました。

 小松左京原作の大ヒット映画「日本沈没」にも出演して、普段の講演そのまま(演技なし(笑。他の学者役の出演者と比べて浮きまくってます。)に例の口調で地球物理学を説明していました。

 雑誌ニュートンもグラフィックが多くわかりやすい解説で素人にも受けたんでしょうけけど、一時期は科学雑誌乱立(オムニとか、クオークとか。ムーは違いますよ!!)してたけど、よく生き残ってるなあ。

 1冊だけこの方のアトランティス大陸について書いた本を持ってるんですが、その中で印象的だったのは、モーゼの脱出についてです。
 モーゼがエジプトを脱出する時に、エジプト軍に追われますが、神の力により海が二つに割れ、干上がった海底を通ってユダヤ人が中東へと逃げる映画「十戒」でも有名な場面。
 この「海が割れる」現象は、当時地中海の火山島(サントリーニ島だったかな。カルデラそのまんまの形の島)が、大爆発。その爆発による津波が押し寄せる前の大引き潮が「海割れ」の伝説になったのではないか、というお話でした。 ・・・信じられないほど潮が引いて大きな浅瀬が出来、そこをモーゼが渡る。 渡ったあとに追ってきたエジプト軍がやがって戻ってきた大量の海水、津波に飲まれた・・・。 まあモーゼが実在して浅瀬を渡ったかどうかは不明ですけど、大きな火山活動が何度もあったのは間違いないようで、地中海周辺に伝説として影響しているようです。

 あとタモリが一度モノマネしてて黄色い太い縁のメガネかけて「地球のマグマが・・・」ってのがすごい似てて爆笑したんだよなあ。 マニアックすぎたのか、その後あまりやらなかったけど。

 いずれにせよ残念です。ご冥福をお祈り致します。

もし「あの世」があったら、この人は自ら進んで地獄を見に行くんだろうなあ・・・
by iku-2002 | 2004-04-20 17:25 | Science/Tech | Comments(3)
Commented by remotya at 2004-04-20 21:51
大好きな雑誌です。宇宙に興味をもつようになったのもこの雑誌のおかげでした。83歳でしたか・・・ほんとに残念です。
天国で今度は書いてほしいですね。
Commented by dr-monkey at 2004-04-21 18:15
私、40代後半です。竹内先生には、高校時代の物理の参考書、旺文社の「蛍雪時代」に「ラジオ大学受験口座」で大変お世話になったのです・・・その割には物理の成績は全く上がりませんでしたけど。
その後、地震報道や日本沈没でテレビや映画にお出ましなったときなど、懐かしさと変に誇らしく思ったものでした。
Commented by iku-2002 at 2004-04-22 03:42
 けっこう参考書とか書いていたり、各地の学校を回っていたみたいですね。わたしはTV(NHK)で拝見したのがほとんどでした。
 某匿名巨大掲示板でも、このニュースのスレッドは荒れていなくて、沢山の人が静かに思い出を語っているようです。


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