2005年 05月 19日
黒曜石 3万年の旅
 最近買った本。

a0006641_216138.jpg 「黒曜石 3万年の旅」 堤 隆・著 /NHK出版

 子供のころ、近所で宅地造成やら河川の改修で一気に工事や埋め立てが相次いだことがあって、何処かから運んできた土砂に貝殻(化石?)やいろんな石が埋まっている中に、漆黒でとても鋭利で断面がつやつやと滑らかなガラス質の石を見つけ、宝物にしていた。 他にもないかと目を皿にして探し回るけど、結局5個ぐらいしか見つからなかった。 その中で一個だけ、形状が小さな斧のようなものがあり、ひょっとすると古代人の石器だったのかも。

 黒曜石は火山性のガラス状の岩石で、うまく剥離させると断面が非常に鋭利となり世界中の古代人が槍やナイフなどの石器として使用、また現代でもよく切れるので外科医がメス代わりに使用しているほどだとか。

 産地(火山の性質?)によって、黒曜石の成分や性質も異なり、加工しやすく鋭い良質な石の産地や、大量に採取できる産地は、古代の大鉱山であり、はるばる遠隔地まで運ばれていた。 例えば日本では標高2000mを超える八ヶ岳から取れる良質の黒曜石は、数百キロを超えて東日本中に運ばれていたり、また海を越えて伊豆諸島の神津島や島根沖合いの壱岐島から船で長距離を運んだり、北海道の鉱山から樺太まで運ばれていた。 また良質の黒曜石を切り出す職人や、末端の人々が良質の石を手に入れるために物々交換や物流のための巨大マーケットがあったらしい。
 また世界でも黒曜石の特性は石器として使用されるだけでなく、イースター島のモアイの目玉としても使用されていた。

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by iku-2002 | 2005-05-19 01:14 | Book/Comic | Comments(0)


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